北の国から(すすきの体験記3)

 

さて、2日目のニューキャバ巡りはさらに続く。
雑誌を見て、激安のAという店に向かう。
この店には、可愛くないとは言い切れないが、可愛いとも言い切れないレベルのコが大勢いた。まあ値段相応ということだろう。
1時間で4人も回される回転の早い店だったので、なかなか落ちついて話せなかったが、最後についたFという少しぼけたコとは少々長めに会話出来た。

「どこの人?」
「東京」
「何、観光?仕事?」
「うーん、半分仕事で半分観光かな」(ウソ。半端な見栄)
「へえ、羨ましい〜。どっか行った?」
「さっき富良野に行ってきた」
「ホント?ラベンダーまだ咲いてた?」
「ぼちぼちかな」(実は見てない)
「そっか。じゃあ、明日は?」
「小樽でも見てこようかな」
「私、小樽詳しいよ」
「良い場所ある?」
「穴場の景色の良いとこ知ってるよ」
「へえ、じゃあ案内してくんない?」
「いいけど、うーん、起きれるかなー」
「迎え行こうか?」
「どうしようかなー、あのさ、店終わったら電話して良い?ニ時過ぎくらいになるけど、起きてる?
「起きてるけどさ、ホントに電話くれるの?」
「するよ!絶対!私、この間ちょっと危なそうなお客さんでも誘われたから食事付いて行ったらね、「俺、君のこと強引にやっちゃうつもりだったんだけど、君がキチンと約束守ってくれるからそういうことはもう考えないよ」って言われたんだよ」
「・・・」

まあいいけど、時と場合によっては、約束破っても良いと思うよ。。
まあ他人の人生だし、どうでもいいんだけどね。
一応、ワンセット延長して、連絡先を交換すると、お代は6000円の激安だった。

店を出ると、まだ10時。帰るには早い。
どうすっかな、とプラプラ歩いていると、ビラをもらう。
もう吟味して探すのも面倒だったので、「コスチュームパブ」と冠打ったMというその店に入ることにした。
コスチュームパブというからにはニュークラブの延長だろうと思ったが、入ると店内がやけに薄暗い。
なんか中途半端な店づくりと酔っぱらっていたので気が付かなかったが、ここはキャバクラ(東京でいうセクキャバ)なようだ。
当初の目的と多少ずれるが、
まあ、いいや。
と思って座ると、肌の汚い可愛くないコが横に座ってきた。
これは、
まあ、良くない。
と思ったが、しょうがない。
全然面白くない会話をだらだら続けると店内の音楽が変わり、
「上に乗るよ」
と言ってそのコが膝の上に乗ってきた。

「・・・」

ここから次の展開があるのかと思ったが、そのまま、静止。

「で?どうなるの?」
「このままだよ」
「・・・」

「おっぱい見れないの?」
「見れないよ」
「・・・」

「パンツは?」
「見れないよ」
「・・・」

「触っちゃダメなの?」
「ダメ」
「・・・」

「重いから下りてくんない?」
「ダメ。店長に怒られるもん」
「・・・」

「じゃあ、トイレ行かせて」
「ダメ。後5分我慢して」
「・・・」

「んじゃ、もう帰って良い?」
「ダメ。もうすぐコールあるから」
「・・・」

「・・・つーかさ、これって何が楽しいの?」
「知らない」
「だろうね」

って、
なんじゃ、こりゃ!?
舐めてんのか!コラ!!


俺は、心の中で激しく毒づきながらも、時間の終了を待って店を出た。
つーか、

これが、ススキノでいうキャバクラなのか!?
みんな、こんなので満足してるのか!?

残念ながら、別の店で確認するほどの金銭の余裕がなくなってきたので、俺は大人しくホテルに帰った。
これは次回への宿題にしておこう。
それに、俺はおねーちゃんからの電話待つという重大な任務ある。これ以上の飲み過ぎは健康に悪い。
と、思って電気を付けたままベットに横になると、、、

気が付いたら朝でした(涙)

大学受験の直前ですら12時前にはグーグー寝てた俺は、昔から徹夜の類いなどしたことがない。
夜の弱さを思いっきり見せつけてしまった。
2時は俺の臨界点を超えていたらしい。
ちなみに携帯を見ると確かに着信はあった。
全然、起きなかったね、マジで。

あー、しまったなー。
どうすっかな。。

と思って、財布を見ると、どっちにしても二人して遊ぶだけの金がないことに気が付いた。
そこで俺は、車のガソリン代と2食分の食費を除いた全猶予資金をパチンコで倍増するという計画を思い付いた。
これはかの池田内閣の「国民所得倍増計画」以来の倍増計画である。40年ぶりに新計画として生まれ変わったと思えば、素晴らしい。
そして、倍増して余裕が出来たところでねえちゃんに電話して、何でも御馳走してやるよコール作戦である。これなら、誰も断れまい。
まさか北海道まで来てパチンコ打つとはさすがに思わなかったが、札幌郊外にある「ダイナム」でいざこの計画を実行。
その結果は。。。


×××
さてと、帰りの飛行機何時だっけな。。
えー、八時半か。
あと、九時間もあるのか。
どっか寝るとこねえかな。車ん中あちーし。


×××
北海道。
自然と人間が共存する夢の大地。
俺は、ここで何を思い、何を学んだのだろうか。
時は9月11日。
全世界がテロで亡くなった人々へ黙とうを掲げていたとき、俺は、なぜか猛暑に見舞われた九月の札幌郊外の車の中で、ただただ時間の過ぎるのを待っていたのである。合掌。


本日の結果

投資額  32,000円(キャバ代+パチンコ代)
回収額      
0円(眠い)
収支   -32,000円

 

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