「ドリンク対策」



ちょっと話は逸れますが、キャバクラを楽しむに当たっては、どうしても避けて通れない問題があります。
それが女の子のドリンクです。
やや悪意をもった俗称で、おねだりドリンクなどと呼ばれることがあります。
基本的に、客の飲み物はボトルを入れたり特別に注文しない限り「飲み放題」という制度です。ところが、女の子の飲み物となると1杯1000円から2000円くらい取られることになります。
これがやっかいなのです。
別にイヤなら奢らなきゃいいじゃん、という人もいるかもしれませんが、それがなかなかどうして出来ません。可愛い子に笑顔で目を見つめられて、
「おノド、乾いちゃったの」(こんな言い方する子はいないけど)
などとせがまれたら、断れるわけがないのはあまりに明白です。少なくとも、私はキャバクラに通い始めて2年間の間は、ただの一度もおねだりドリンクを断れませんでした。
このおねだりドリンクについて言うと、私にはトラウマになっている出来事があります。
手の空いている女の子は必ず誰かに付くといういい加減な方式の中国人パブに、たまたま自分以外に1人しか客がいないというガラガラのときに入ったとき、4人の女の子が私を囲むという状況になり、それはそれで良かったのですが、一人の女の子に「何か頼んで良い?」と言うのを断り切れなかったところ、当然のように他の3人にもせがまれた上、それを愚かにも2度繰り返し、ものの1時間の間に、4人×2杯=8杯(+スルメ1品)という暴力的なおねだりを回避しきれなかったことがあります。
金額にして、合計9000円分です。
基本料金が1時間4000円ですから、ダブルスコア以上もおねだりされちゃったわけです。
こういう状態をドリンク地獄と言います。(今、考えた)
また、別の話ですが、1時間8000円とやや高級な店に、客引きの「ウチの子はおねだりドリンクしませんから」という言葉につられて入ったところ、確かに女の子たちはもともと用意されたお水を飲むというありがたいシステムだったのですが、途中ボーイがメニュー表を広げながらやって来て、「良かったら、女の子に1杯どうでしょう?」と言ってきたのです。
「キタネエことすんなあ」と思いました。
女の子の目の前でそんなことを言われて断れるわけがありません。
しかし、問題はこの後で、もちろん断れるわけもなくその子に1杯奢ったのですが、うかつにもそのボーイの誘い文句に表情を強張らせていたらしく、性格の良さそうなその子は「ごめんなさい」などと申し訳ない声を出すのです。
「ありがとう」じゃなくて、「ごめんなさい」です。
つまり、本当は奢りたくもないんだけど渋々奢った、というのがバレバレのバレバレで、なんだか気まずくなった上、奢ったにもかかわらず、余計にケチ臭い奴というイメージを持たれてしまいました。
こういうのは、カツアゲドリンクと呼べるのではないでしょうか。(今、考えた)

このとき以来、私は基本料金とともにドリンクの取扱いを店選びの重点に置くようにしているのですが、それにしても、一体なぜこういう状況が起こるのでしょうか?
それは、店にもよりますが、ドリンクの数が女の子の指名や同伴とともに成績に反映されるということが原因のようです。そうでない店もたくさんありますが、概して安い店のほうがこの傾向が強いように思えます。
つまり自分の給料のために、飲みたくもないドリンクを客のサイフの中身と引き換えに頼むわけです。
困ったものですね。
ただ、これは店側への要望になるのですが、1時間3000円でも10000円でも基本料金としてあらかじめ提示されたものであれば、客としてはその分の金額は納得済みです。しかし、例え基本料金が安かったとしても、奢りたくもないドリンクで会計の金額が膨らんだ場合、これは「思ったより高くついた」ということでリピーターも減るんじゃないかと思うんですけどね。
どうなんでしょう。
私はおねだりされなくとも、割とポンポンと奢ってしまうほうなのですが、決めているのは、ドリンクで嫌な思いをした店には二度と行かないというのと、いきなり自分からおねだりドリンクをしてきた子は例えどんな可愛い子でも指名しない、ということです。初対面で平気でドリンクを頼んでくるような子は後々色々と詐取(?)してくる可能性が高いからです。
「お前に奢る酒はない!」などと男気のある言葉を言ってみたいものですが、(それに近いことを言うこともありますが)言ったら確実に嫌われます。

誰か、決して嫌われることもなくなおかつケチだと思われずに、このおねだりドリンクを断れる方法を知っている方がいたら、お金を払ってでも知りたいものです。
なお、女の子のドリンクがフリーという店もあるので、金もないし、つまらない気を使いたくないという人は、こういう店に行きましょう。

 


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