「ちょっと愛の唄」
(無題)
素敵だ
死んでくれ
白いパンティー
ある日
彼は世界を作ろうとした
頭に浮かんだのは白いパンティーだった
彼は白いパンティーを作った
光を弾くほど眩しくて優しい白いパンティー
するといつの間にか
彼は白いパンティーの上にいた
白いパンティーの上で
自分も白いパンティーを穿いていた
その後
彼は別のものも作ろうとしたけれど
何も思い浮かばないのでやめてしまった
誘 惑
彼女が僕を誘惑するとしたら
それは世界が燃え尽きる四十分程前だろう
くしゃみ
彼女と二人で歩いていた
別に喋ることもないので
空を見上げると
その空はやけに青くて
僕は思わずクシャミをした
僕の口から出たクシャミは
虹を掛けて
彼女の顔に降りかかった
そして謝る暇もなく
彼女の怒った目つきが
僕を見た
クリスマスの日
街に横たわる憂鬱が
一塊となって
もみの樹にある電飾を
それぞれの色でもって鳴らし始める頃
夜という鼓動に合わせて
運ばれてきた白い空気に
恋人たちは静かに耳を傾ける
そうして夢という思わせぶりな
伝言ゲームに興じるふりをする
言葉はどこかに弾かれた人々が
落としていった忘れ物
恋人たちに届ける義務はなく
ただその答えが軽やかに空しく
歩を進めるのを眺めるだけなのだ
頼み
頼む
頼む頼む
頼むよ・・・。
願 い
願わなくなること。
自由
自由
自由
不自由
不自由
不自由
不自由
不自由
沈黙
・・・
唄
近所に住むあの子は、誰かに声を掛けてもらいたくて気が狂ったふりをしている。
だけど誰も話し掛けるものがいないので、あの子はいつも寂しい思いをしているんだ。
当たり前だろ。
誰が好き好んでキチガイなんかに話し掛けるもんか。
願 い
お願いだから
僕を笑っておくれ
蔑んだ目で僕を笑っておくれ
でないと
僕は気が狂いそうだ
お願いだから
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