動くな、死ね、蘇れ!


指名嬢出張鑑定 ファイル001(ゲ−マ−氏編)


さて、今さらながら新企画である。
ここでは、指名嬢を落とせるのだろうかと不安を抱えたまま通い続ける名もなきキャバクラーのために、出張で鑑定しに行って無駄なアドバイスをする。自分のことは棚に上げた横柄な企画であるが、さっそく鑑定依頼人が来た。その男はゲ−マ−氏である。
28歳の若さで、すでに独立して仕事をこなす、優秀なシステムエンジニアだ。20代半ばで投げやりに仕事を辞めて「なんちゃって独立」の俺とは訳が違う。なにせ俺は独立して収入が3分の1になったが、彼は独立して収入が倍になったという。見上げた羨ましさである。

さて、その彼の指名嬢を鑑定することになったわけだが、その前に鑑定評価の基準を紹介しておく。
まず、嬢のお水度をチェック。これは、経験、偽りのスマイル、接客態度から嬢がどのくらいお水にハマっているかを評価。★が多いほど、お水っぷりが深いということだ。いわゆる「どうにかなりたい」と思っているお客的には、★が少ないほどチャンスがあることになる。
それから、鑑定依頼人の入れ込み度をチェック。この★が多いと「かかり気味」の状態なので、直線で追い上げが必要なときにバテてしまうことが予想される。ほど良い★の数が望ましい。
続いて、現在進行度。鑑定時点で二人がどの程度深い仲なのかを客観的かつ主観的(要は主観的)に評価する。
最後は、今後の見込み度。二人が今後飛躍する可能性を、これまた客観的かつ主観的に評価するが、正直余計なお世話だと思う。
プラスして、鑑定依頼人の経済状態を収入や貯蓄から「不良」「重」「やや重」「良」の4段階に分けて評価しておく。
なお、経済状態以外の評価はすべて6段階だ。
例えば、前回御会いしたおいこら!社長!氏の場合、逢った時点での評価はこうなる。

嬢のお水度   ★★★★★★
入れ込み度   ★★★★★★★
現在進行度   
☆☆☆☆☆☆
今後の見込み度 
☆☆☆☆☆☆
経済状態    不良(失業中)

・・・。
すでに究極の評価が出てしまったので、今後これ以上の展開は期待出来ないだろうが、まあ彼の話は置いといて、今回の鑑定依頼人であるゲ−マ−氏に話を戻す。
居酒屋での事情聴取の結果、今回鑑定に行く指名嬢は、ゲ−マー氏が人生で初めて行ったキャバクラで逢ったコだという。そのコを律儀に指名し続けて10ヶ月、なんと未だに同伴以外に外で逢ったことはないという。ゲ−マ−氏自身、話した限り愚直なほどに誠実な男だったので、逆に危険な匂いも漂ってくる。まだキャバクラの楽しみ方自体よく判ってないところがあるとは思いつつも、これは余談を許さない状況だな、とウキウキしながら(失礼)、彼のオキニが在籍するMという店に向かった。

どっぷりお水に漬かったベテラン嬢を期待して待つこと数分。
やって来たるは、という25歳の意外に垢抜けないコだった。

いぶん、普通のコぢゃん。。

と少々期待を裏切られた気持ちで、様子を伺っていたが、なにげない素振りでゲ−マ−氏の手にそっと自分の手を添え、ちゃっかりおねだりドリンク攻撃している姿が、経験の豊富さを醸し出していることは俺のふし穴の目を持ってしても見逃せなかった。
ただ、よくよく話すと、10ヶ月もの間、ゲ−マ−氏が通い続けているのは、引っ張られたというより、彼のほうが何のアタックもしてこなかった結果にも思えるので、今後一叩きしての叩きニ戦目の変わり身を期待。


嬢のお水度   ★★★★☆☆
入れ込み度   ★★★☆☆☆
現在進行度   ☆☆☆☆☆
今後の見込み度 ★★★☆☆☆
経済状態      良

 

P.S. ゲ−マ−さん、御馳走様でした。今度は俺の地元を案内しますんで、また呑みましょう!

 

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