戦艦ポチョムキムキン
いきなりだが、どうもこのところ身体の調子がおかしい。
飲み過ぎと偏食があきらかに身体を蝕んでいるようだ。
稼ぎも社会的地位も全くないのに、これだけタダで酒を呑みまくっている人間というのも希少だと思うが、残念ながらこの希少さは、野生動物のように国が保護してくれるわけでもなく、ただ自分の身体をおかしくさせる以外の効果はないようだ。全くもって自業自得としか言い様がない。
さすがにしばらく養生しないと人生が終わっちゃうという不安が生まれたので、家とコンビニ以外外出もせず、仕事も探さずにしばらく毎日グーグーと昼まで寝る日々を送ってみたのであるが、これはこれでやはり不安を増大させる結果しか生み出さなかった。「生きる」ということはまことに難しいものである。
そんな折、また新たな人物から呑みのお誘いがあった。
この体調で酒を呑むのは、臨界点を超える可能性も出て来たが、
いつ何時、誰の挑戦でも受ける(ただし、奢ってもらえるならば)
という猪木イズムの継承者の俺は、
バッチ来い!!
と、少年野球の守備陣よろしくメールの返信をしていた。
胃薬を抱えて迎えた3月18日。
お相手の名は、マッスル21氏。大阪から出張で東京に来るのを利用して逢いたいという。
マッスルといえば、マッスル北村(故人)にマッスルドッキング(キン肉バスターとキン肉ドライバーを複合させた究極技。未許可参照HP)
が即座に思い浮かぶが、後ろについてる21は、今世紀にちなんで付けたのか、単位ランダムで付けただけなのか、どちらにしてもなにやら壮大な匂いがする男なのは間違いない。
あまりに壮大過ぎて、俺独りで対処できる範囲を超えている可能性を想定して、迎え撃つ東京勢に奔放な下半身・ふぐ氏と、ミスタープリンス・Aチーム氏を付き添わせた。
ところが、10時過ぎというやや遅い時間に居酒屋に合流したマッスル21氏は、「どこがマッスルやねん!」という突っ込みの似合うさわやか長身ボーイ(27)だった。
ホント、逢いたかったんすよー
と大阪訛りで挨拶する彼の笑顔には、少しの裏も感じられない。
俺も死ぬほど逢いたかったですよー
と標準語で挨拶を返す俺の作り笑いとは、大違いの裏のなさである。
焼酎を呑みながら、関西特有の親しみ易さを全面に出してサイトの中身を誉めてくれる彼に、このサイトを知った経緯を聞くと、なんと彼は大阪のオキニ嬢から面白いサイトがあるからと勧められたのだと言う。
個人ホームページごときを人に勧めるということは、よほどのファンではないか。
俺は、女の子のファンが出来たと思わず喜んだ。
ところが、マッスル21氏は、続けざまに、
でも、独眼鉄さんに逢いに行くと言ったら、気持ち悪いと言われました。
とショックな発言をした。
人から「気持ち悪い」と言われたのは、これで約1532回目である。
そこで、俺はもう1度大阪に行く機会があった折には、その嬢を紹介してもらって、気持ちの悪い角度でキックを入れてやることを心に誓った。
小1時間。
焼酎のボトルを4人で2本空けて、いい具合になったところで、いつも通りにキャバクラに行くことにした。
いつもは都内は某所で呑んでいるのだが、この日はなぜか北千住に向う。
ふぐ氏がこのサイトの存在を教えたという千住姫に逢いに行くことになった。
俺にとっては、人生初の北千住キャバクラである。
某という店で姿を見せた千住姫は、とてもグラマ−な美人であった。それに非常に明るくて、感じが良い。いるだけで相手の気持ちを明るくさせるような、いわゆる「華がある」子だった。お陰で他の子の記憶が全くないのだが、とにかく、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。
コールの時間が来て、今いる場所も場所だし、
さて、帰りますか。
となるはずだったが、四次元サオ師・ふぐ氏がなんとアフターの約束をこぎつけているという。さすがである。ダテに某ナンパ系AV男優似の顔をしているわけではない。
来るのは、千住姫とMという彼女の同僚。
その後、総勢6人で平日なのもお構いなしで、居酒屋をハシゴするわ、朝までやってるキャバに女の子も含めて乗り込むわで、デロデロに朝5時まで呑んだ後、解散。
他のみんなはそれぞれ自宅へ。
ところが、出張のくせに泊まる宿もないというマッスル氏は、しょうがないんで自宅に招く他ない。(奢ってもらっておいて「しょうがない」はヒドイが)
彼は翌日、朝から仕事だという。
すでに二人とも限界だったので、彼のために目覚ましだけセットして、布団に倒れ込んだ。
朝8時、隣で目覚ましが鳴る音が聞こえたが、すぐにその音は消され、隣の布団では11時過ぎまで寝息が聞こえた。ようやく彼の声が聞こえたと思ったら、携帯を手に「すんません、すんません」と誰かに対して何度も謝罪している。
その直後、慌てて家を出て行ったが、この後の彼がどうなったのかは知る由もない。
ただ、彼がいなくなった布団の脇に、愛用と思われるライターが置き忘れて転がっていた。
それが妙に痛々しかった。
p.s. マッスル21さん、御馳走様でした。なぜかAチームさん、フグさんの分まで奢らされてましたが、今度来たときは(彼ら二人に)奢られて下さいね。