12人の優しい日本人(前編)


03年12月2日(火)

平日だと言うのに、このサイト始まって以来の大イベントが東京は某所にて行われることになった。ある意味、人類史上でも最大のイベント(意味のないイベント)と言っても言い過ぎではない。
参加メンバーは、俺の他に、

しず
ハルナ

錦三ナイツ
次元大介
saku
うにお
ルパン
ラーク
oro-oro
デラ
サスペンダー

の総勢12人である。
12という数字は、時間を表わす進歩数と同じであり、イエス・キリストが磔刑の前夜に行った最後の晩餐に参加した弟子の数と同じであり、はたまた俺がオナニーを覚えた年齢とも同じである。
何か、今日という日を象徴するような偶然である。

しかしながら、このイベントが開催される前に俺が決意していたことはただ一つである。
承知の通り、ここは俺の個人サイトである。
これだけの盛り上がりがあれば、女性ファンの一人や二人いてもおかしくない。
しかし、そんなマニアな女は、残念ながら地上には存在しないことが分かった。
悔しいが、まあ、良い。ここまで来たら、それは諦めよう。
ひっそりと、寂しいながらも静かに生きていければ、まあなんとなく人生は過ぎ去ってくれる。
ところが、先日驚くべき事態が起きた。

なんと、チャット上で仲良くなった男女一組が、密会の後に恋人同士になりやったというのだっ!

チクショウめっ!!!

なんで、こんなデタラメのキャバクラ体験談サイトで、管理人を差し置いて読者同士が結びついちまうんだっ!

ず、ず、ずるいぢゃないかっ!!

そのとき、俺は思い出したくない過去を思い出した。
そう、俺は、いつも置いてけぼりだった。
中学高校では、早熟な男女が、語り合ったり抱き合ったり、時には口喧嘩して泣いたり仲直りしたりするのを、横目でチラチラ見ながら、俺は一人教室の片隅で白地図に色を塗っていた。
大学でサークルに入ると、今までの人生の劣等感をまるごと創作意力に還元して、ジャンルを超えたおびただしい量の作品群を生み出し、学内に名前を残すに至ったが、そんなことは恋愛に関しては何の関係もなく、告白した相手たちの取った態度は、断わるか無視するかの2択だった。
会社に入ると、左隣のデスクに素敵なコが入ったので、俺が仕事を手取り足取り教えたのだが、彼女が付き合ったのは、俺の右隣のデスクに座る遊び人の男だった。奴が仕事以外のことを手取り足取り舌取り教えたのだろう。
ついでに付け加えると、社会人時代にプライベートで俺が創った創作団体は、俺以外の団員同士がカップルを作って脱退が相次いだため解散となった。
ここ最近では、俺をフッた女性と俺の友人が、いつのまにやら入籍して永遠の愛を誓っていたという、ありがた迷惑な通知が写真入りで届いたりした。出来るなら永遠に知らせないで欲しかった。

俺は想う。
どうしようもないほど才能もなく誰も立ち止まらないようなストリートミュージシャンにも、なぜか横で耳を傾けて見守る一人の女性が必ずいるではないか。
それなのに、なぜ、こんな才能で満ち満ちた俺の言葉に耳を傾けてくれる女性が、どこにもいないのか。どこにもいやがらないのか。
いや、いい。
もう、どうでもいい。
ただ、どこまでも真っ白で絶えまない孤独感と、笑いたくなる程の哀しみが俺を覆い尽くしている。
残されたのは、消えてなくなるのを待つだけのわずかな希望と、後・・・そう、もう一つ挙げるならば、このサイトだけである。

だから、俺は決意したのだ。
これ以上、俺のこ
の唯一の聖域を荒らされて溜まるか。
(言い換えると)
これ以上、このサイトでカップルを誕生させてなるものか!
命に代えても、カップル誕生を阻止してやるっう!

守るは、しず(20歳)とハルナ(20歳)。
しかし、敵はかなり強大である。
そこで、俺はこの計画を実行するために手段を選ばないことにした。

まずは、ラーク(26歳)。
こいつは普段なら危険だが、名古屋での出逢いで骨抜きになっているので手は出せまい。それよか、今の奴のモチベーションは素粒子並に小さい

錦三ナイツ(34歳)。
未知数な相手だが、地の利で何とか凌げるだろう。今日を凌げば、名古屋から遥々は、そうは出会えまい。

saku(31歳)。
奥さんと子供の情報を握っているので、最後は「家庭を選ぶか、一時の快楽を選ぶか」と耳打ちしておこう。

デラ山(28歳)。
良く分からないところがあるが、彼のアソコは毒キノコだ、とでも言っておけば、相手にされないだろう。

うにお(32歳)
扇風機でも持って、いつでも頭髪に風を送りつける準備をしておけば、手は出せまい。

oro-oro(4×歳)
彼の優しさには危険を感じるが、後で女の子たちに、すでに枯れて勃起しない、と吹き込んでおけば、こと足りるだろう。

次元大介(30歳)
こいつは危険人物である。しかし、仕事の激務のストレスのためかしょっちゅう風邪っぴきで、意外と身体の弱いところをみせているので、後で下剤を含ませた酒でも呑ませておけば、しばらくは立ち直れまい。

ルパン(3×歳)
×××。
何ごとも命あっての賜物である。彼が本気になったら大人しくサイトを閉鎖して、出家でもすることにしよう。

サスペンダー(30歳)
野放しにしておいても問題はないだろう。好きに口説いてくれ。つーか、彼に関しては、むしろ口説いて持ち帰って欲しいくらいである。。

以上である。

この俺の作戦が功を奏したかどうかは、以下次回に。。

 

次へ

番外編インデックスへ